お知らせ
- 2026-2-23
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定点観測データを更新しました。2026年1月までの観測結果をご覧いただけます。なお、上瀬谷水生生物調査は工事による立ち入り禁止のため、2024年10月より瀬谷市民の森・中丸山古戦場跡・旭区の畑地に調査地を変更しております。
ホームページ一部内容修正のため、観測データ更新が遅くなり申し訳ございません。今後ともよろしくお願いいたします。
瀬谷環境ネットとは
瀬谷環境ネットは瀬谷区の住民を中心としたボランティア団体です。瀬谷区及びその周辺の自然環境をより良いものにして、次の世代に引き継ぎたいという願いから、2006年12月に発足しました。主に瀬谷区周辺地域の自然環境にかかわる活動をしています。
活動の理念は生き物との共生、生命の循環を創ることであり、メダカ・ドジョウ・ゲンゴロウが泳ぎ、カワニナが這い、ホタルが舞い、コウノトリ・トキが飛来する。そんな環境づくりを目指しています。動植物の生息環境を守り育てることは、われわれ人間の生活環境にとっても大切なことです。
瀬谷環境ネットでは、月1回の定例活動の他、複数の市民参加イベントを開催しています。また、他団体の研修会に参加したり、合同観察会などを行ったりもしています。
私たち瀬谷環境ネットは横浜瀬谷の財産として、未来に引き継いでいくべき豊かな瀬谷の自然環境を「瀬谷遺産」と名付け、大切にする活動をこれからも続けていきます。
上瀬谷地区の懸念
日本は人口が減少し、地球温暖化による厳しい気候変動が起きている中、相変わらず高度成長期と変わらない思考で開発が行われています。
瀬谷区は横浜市の西部に位置しており、市内でも有数の緑地地帯・農業地帯です。区内には、境川や和泉川など、南北軸に沿って複数の河川が流れていることに加え、瀬谷市民の森や区内5河川(境川、大門川、相沢川、和泉川及び阿久和川)には河岸林が複数あり、水と緑に大変恵まれた地域です。
上瀬谷地区は市内最大の農業専用地区であり、旧米軍上瀬谷通信施設の周辺はその歴史的な経緯により高い建物や障害物のない広大な平原が形成され、谷戸地形を活かした水田も多く存在しておりましたが、その殆どは失われてしまいました。公園防災ゾーンの中に水田・湿地の設置が計画されているのみです。
瀬谷の農業
瀬谷は市内最大の農業地帯である一方、就農人口の減少、後継者難、耕作放棄や水田から畑への転向など、農業の衰退が起こっています。また相鉄線瀬谷駅周辺の活性化や、都心からの交通の利便性の良さといったことが影響して、農地の転用、宅地造成などが進んでいます。
しかしながら、この瀬谷の農業の最大の特徴は、身近に消費者である住民がたくさんいる、すなわち生産現場と消費者の距離が近いことであり、瀬谷の農地の価値は資産価値や生産性だけでは計り知れません。消費者にとって、生産の現場を見ることで食育や農育などの教育的効果、農地の持つ安定性、防災機能、生物の生息場所としての機能など非常に大きな恩恵を受けていることは忘れてはいけないでしょう。
国レベルでみると、日本において今後も農業を存続していくことは、もう農家の方の力だけではどうにもならないところまで来ているように感じられます。食料輸入に大きく依存してきた我が国では、これ以上国内の農業が衰退するようならば国全体が傾いてしまう可能性があります。地球温暖化、気候変動に起因するともいわれる近年の世界各国での大干ばつ、大洪水等で世界の食糧情勢が悪化している中で、将来の安心・安全な生活を保障できるのでしょうか。食糧の不足する国の人々の分の食糧まで日本人が奪っているとも考えられます。
まずは身近な地域でアクションをしてみることが大切だと私たちは考えています。
市民の手で環境再生
瀬谷の身近な自然環境を守っていくこと、あるいは瀬谷の農業を維持・存続していくことは私たち一般の市民にとってとても大切な問題です。
特に水田がなくなっていくことは、単にお米の生産量が減るだけでなく、水辺にすむ多くの生き物が地域からいなくなってしまうことを意味します。かつてはどこの水田でも見られたメダカがいまや絶滅危惧種になってしまったように、水辺、特に浅瀬を好む生き物は驚くほどのスピードで減少しています。
「農家の方が田んぼを耕し、イネを育て続けてくれることが、私たちの生活を支え、同時に地域の自然環境を守ることにつながっている。それならば、私たちが農家の方の営農を支える方法はないだろうか。」
そこで私たちは、少しでも農家の方への支援ができないかと考え、特に水田において耕作を続けるのが大変なことから放棄されてしまった場所に、土地所有者の方と相談の上でできることを探していくという形で、瀬谷の環境を守っていきたいと考えました。当会発足当時から続けている水田周辺での生物調査は、農家の方に改めて水田の大切さ・価値に気付いていただいたり、市民みんなの共通財産なのだという認識を持っていただいたりすることを願う活動でもあったのです。
2009年から、私たちの活動趣旨に賛同してくださった地元の農家の方のご協力のもと、市民や近隣小学校の子どもたちとともに米作りを行うことができました。小さいながらも一歩ずつ瀬谷の自然再生を実践できていたと実感しています(この活動は、上瀬谷地区の開発を受け、残念ながら終了せざるを得ない状況になりました)。
2010年からは、さらに和泉川へと活動の幅を広げました。多自然川の先駆けであり、都市を流れる河川としては景観が大変美しく、地域から親しまれている和泉川ですが、一部の心ない人によりタバコの吸い殻、空き缶、レジ袋、お菓子の袋等がポイ捨てされ、川の魅力を低下させています。もちろん台風等により意図せずゴミが和泉川にたどり着いてしまうこともありますが、「きれいな川を、ずっときれいにしておきたい」という強い気持ちを持って、地域の町内会や行政と連携しながら、地道な清掃活動をしています。近年問題となっているマイクロプラスチックの素となるプラスチックゴミの回収には特に力を入れています。



